ひたかみ創作メモ

Universal Audio のリバーブプラグイン Hitsville Reverb Chambers と Sound City Studios

Universal Audio のリバーブプラグイン Hitsville Reverb Chambers と Sound City Studios

2025年04月14日 11:24

Universal Audio のプラグインバンドル UAD Signature Edition V2 を購入しました。これはアナログ機材をモデリングしたプラグインがたくさん入っているお得なセットです。最近 LUNA を使ったミックスやマスタリングを試していて、とても音が良いのでプラグインも欲しくなって、先月70%割引のセールをやっていたタイミングで買ってしまいました。

 

これから、実際にプラグインを使って分かったことや感想などを書いていきたいと思います。

まず今回はリバーブプラグイン Hitsville Reverb ChambersSound City Studios を取り上げようと思います。

モータウンの屋根裏リバーブ Hitsville Reverb Chambers

 

Hitsville Reverb Chambers は、モータウン・サウンドの核となった、屋根裏のリバーブチェンバーの響きを再現したプラグインです。マーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダーといった著名なアーティストの作品に貢献したモータウン・スタジオのリバーブチェンバーの音響特性を捉えています。当時のエンジニア達の協力のもと、その独特な残響をデジタルで再現しています。

 

それぞれのチェンバーに用意されたスピーカーとマイクの組み合わせを選ぶだけで簡単に楽曲に豊かな空気感を加えることができます。さらに、このプラグインの奥深さを感じさせてくれるのが Dynamic Room Modeling 機能です。これは、チェンバー内のマイクの位置をリアルタイムに移動させることができるというものです。単に往年のサウンドを再現するだけでなく、様々なアンビエンスを探求できます。定番のマイキングポジションにとらわれず、自分の理想とする音の存在感や細やかなディテールを追求できます。

 

おすすめプリセット
※プリセットを基準にして調整すると音作りがしやすいです。

  • 60's Drum

  • Acoustic Guitar Room

  • Light Mono Touch

  • Pop's Attic

伝説のロックサウンドが宿る空間 Sound City Studios

 

Sound City Studiosは、ニルヴァーナやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンをはじめとする多くの著名なアーティストがレコーディングを行った世界的に評価の高いスタジオです。Sound City Studios プラグインは、そのスタジオの音響特性、部屋の響き、そして使用されていた機材の特性まで、忠実にモデリングしています。

 

当時のエンジニアのセットアップを再現しており、まるで自分の音がその空間に置かれるような感覚です。ビンテージマイクを画面上で動かして音の響きを色々と変えれます。歴史的なセットアップを真似するだけでなく自分のオリジナルの面白い音作りも可能です。このスタジオで使われていたカスタムメイドのコンソールも入っていて、アナログの温かい感じや力強さが加わえることができます。

 

おすすめプリセット
※プリセットを基準にして調整すると音作りがしやすいです。

  • A Bangin' Drum Room

  • Beefy Stereo Guitars

 

これまで難しかった「さりげなさ」の表現

 

僕自身は、はっきりとリバーブがかかっていると分かるような主張の強い音が好きではありません。ほんのりと「よく聴いたら空間感があるな」くらいの、さりげないサウンドが好みです。

 

そのさりげなさを表現するのが本当に難しかったんです。今まで使っていたリバーブでは設定を試行錯誤しても、どこか不自然だったり主張が強すぎたりしました。でも Universal Audio のこれらのリバーブではとても自然な空気感を実現することができました。

 

プリセットを順番に変えていくだけでも、まるで万華鏡のように様々な表情の音が出てきて本当に面白いです。

今回は二つのリバーブプラグインをご紹介しましたが UAD Signature Edition V2 には他にも魅力的なプラグインがたくさん詰まっています。次回以降も実際に使ってみた感想をシェアしていきたいと思いますので、お楽しみに!

 

 

※この記事は note でも読めます。

 

ブログトップページ